クレネージュプレス 第6号:「フレイル」と「栄養」
うららかな春の風を胸いっぱい吸い込んで・・・と言いたいところですが、花粉が気になる人にとって春の風は花粉を運んでくる憂鬱な風です。
暖かい空気と一緒にスギやヒノキを運んできます。その花粉のピークは一日2回。早朝から午前中と夕方です。気温の低下による空気の対流で花粉の飛散が増加します。
疲労や睡眠不足が体調に影響して、アレルギー反応が起きやすくなりますので、日ごろから栄養のバランスがとれた食事、規則正しい生活、十分な睡眠が大切です。万全の対策と早めの予防を行いましょう!
「フレイル」という言葉をご存知でしょうか?
まだあまり一般的に使われてはいませんが、世界でも有数の高齢化社会である日本では注目されつつある言葉で、直訳すると「虚弱」という意味です。
「虚弱体質」という言葉を聞かれた事がある人もいらっしゃると思います。要は体が弱い状態なのですが、これは年齢を重ねる度、どなたにでも出て来る現象で、歩くのが遅くなったり動作がゆっくりになる事を「プレフレイル」、杖を使わないと歩けないような状態を「フレイル」と呼びます。
杖を使っても歩けない状態、いわゆる寝たきりになると要介護状態となり、身体機能障害が起こっている状態となります。まずは自分がどの段階にいるか早めに「気付く」事が大切です。
「フレイル」は一般的に体調全体を指すものですが、免疫にも「免疫フレイル」という見方があります。
免疫力はいろいろな原因で低下します。特に加齢は免疫力が低下する大きな原因です。
免疫力は20代をピークに加齢と共に下がり続け、60~70代になると出生直後の乳幼児とほぼ変わらない位になります。
出生から乳幼児までは大人が食事を管理し、ミルクを与えるにも器の消毒をするなど配慮を必要とします。
70代を過ぎたら実は乳幼児と変わらないようなケアが必要なのです。
「超高齢化社会」を迎えている日本。その中で私達がすべき事は「自分自身の健康は自分で守る」という事です。
免疫フレイル(免疫が虚弱になる)の原因は?
免疫フレイル(免疫が虚弱になる)の原因は加齢の他、
①生物学的免疫老化
②細胞老化関連分泌現象
③異常調整された免疫細胞
④胸腺の退縮
⑤慢性的なウィルス感染
⑥腸内細菌叢の構成異常
⑦睡眠不足
⑧ストレス
⑨肥満
などがあげられます。
これらの中で自らの努力で変えられないのは①~④です。
⑤は滅菌・殺菌などを行う事で予防は可能ですが、やり過ぎると自分にとって大切な菌(体を守っていくれている菌)までも消しかねないので適宜行う事が大切です。
一方、⑥~⑨は自分自身の努力で対応できる事柄です。
特に⑥は腸内細菌叢の構成を善玉菌優勢にする事で、かなりの病気を予防できる事が分かっています。
予防医学という言葉が使われて久しくなりますが、予防はまず食=栄養からです。現代食は化合物も多く入っていますので、サプリメントで栄養素をカバーすることが大切です。
クレネージュdebutでフレイル対策をしっかりと行いましょう!