世界中の懸案「廃棄物処理」

今、問題となっている

「廃棄物の処理」

昨今、埋め立てによる廃棄物処理が容易でなくなり、様々な問題が発生しています。

日本の埋め立て地の実態

  • 全国に1,823カ所(平成20年度)
  • 廃棄物の内容・・・燃やせないごみ・粗大ごみ・ごみ焼却場で出た灰、燃えかす
  • 廃棄物量・・・平成20年度は約82トン(埋め立てたゴミのみ)

不足を補うための対策

年々埋め立て地のスペースが無くなっている為、現在行っている対策として、

  • 満杯になった箇所を掘り返す→再度焼却し体積を減らす→もう一度埋め直す。
  • 処理費用が足りない為、ゴミ袋等の有料化(平成20年度のゴミ処理経費は1兆8,169億円)

などがあります。

新たに埋め立て地を作る際の問題

新しく埋め立て地を作ると、様々な問題が起こります。

  • ダイオキシン類などの、人体に影響のある物質の排出の懼れ
  • メタンガスが発生することによる火災発生の懼れ
  • 有害物質が流れ出し地下に浸透して土壌や地下水、飲み水への汚染の懼れ
  • 貴重な生態系を破壊する可能性

今後、同じやり方を繰り返していても、いつかは取り返しのつかない結果となってしまいます。

未来のために今すべきこと

「危険な廃棄物を、エネルギーに変える」

これが、我々の今後の使命です。

熱プラズマを利用した、新しいシステムが誕生!

再生資源化「P・R・R・Sシステム」とは

高温の熱プラズマが廃棄物に含まれる全ての成分を溶かし、「エネルギー」「有効に活用できる物質」に分けることのできるシステムのことです。

これを導入することで、有害な物質を含まない、「クリーンエネルギー」を作り出す事ができます。

プラズマとは、個体・液体・気体と同じく、物質の第4の状態です。

身近なプラズマ

  • 蛍光灯
  • ネオンサイン
  • オーロラ
  • 太陽

太陽や稲妻と同じく、10,000℃を超える高温のプラズマのことを、熱プラズマ・高温プラズマといいます。

「P・R・R・Sシステム」4つの利便性

簡単操作

  • 必要最低限の部品構成
  • 完全自動化された単純操作
  • 遠隔操作でトラブルにも対応
  • 高性多機能な幅広いシステム

柔軟性

  • 危険な生物医療廃棄物・有機廃棄物・低レベル放射能廃棄物や、プラスチック・産業廃棄物・一般廃棄物など、ほとんど全ての処理が可能

経済的

  • 現在の焼却技術よりも、はるかに小規模
  • 焼却の際、エネルギーと便利な建設資材を同時に製造
  • 低コストにより、廃棄物処理市場においても安定した地位を確立できる

環境配慮

  • クリーン資源の回収技術
  • ダイオキシンやフランを出さずに廃棄物を処理し、更に電力・熱エネルギーの生産

「P・R・R・Sシステム」の主な処理過程

以下のように、「エネルギー」「有効に活用できる物質」に分けることができます。

独自の特許技術

分別不要のシステム
分別せずに、個体と液体を入れることが可能です。
性質に応じて処理
ガス化とガラス化に処理が可能です。
クリーンな合成ガスの生産
ダイオキシン・フランなど、毒素の形成を防止し、クリーンな合成ガスの排出が可能です。
電力発電
合成ガスは、内燃エンジンで電気を生成します。更に、熱の生産も可能です。

「P・R・R・Sシステム」の取り組み

歳よのエネルギープラントは、2010年フロリダ州空軍基地に誕生しました。

「P・R・R・Sシステム」は、原子力潜水艦、病院、空港など様々な環境に対応できます。

船内に搭載されている「P・R・R・Sシステム」のエネルギープラント(1日当たりの処理量は10.5トン)

その他分野の取り組み

  • 廃棄物処理後の再生完備
  • コストダウンによる独自性
  • プラント施設への環境解決
  • 炭素クレジットの財源確保
  • 熱プラズマ処理後のガス化の優位性